スザニとは、刺繍をほどこされた装飾用の布地のことで、主にウズベキスタン、カザキスタン、タジキスタン等の中央アジアで作られています。
Suzaniはペルシア語に起源があり、針という意味です。
スザニは木綿か絹のベース生地に、これまたコットンかシルクの糸を使って刺繍がほどこされています。チェーンステッチ、サテンステッチ、ボタンホールステッチの3技法がメインに使われる他、縁取り用のカウチングステッチもよく見かけます。
人気のモチーフは、チューリップ、カーネーション、アイリス等の花。葉っぱと枝、果物(特にざくろ)、太陽と月。
スザニは中央アジアの嫁入り道具です。挙式の日に新郎にそのスザニを進呈するとか。
実はトルコ人のほとんどがスザニを知りません。スザニは商売っ気の強いトルコの商人達が、「これは観光客に売れる」と目をつけ、近年販売されはじめたものであり、トルコ伝統のものではないからです。
それでも、一枚のスザニを裁ってバッグにしたり、ブーツにしたりする発想と作業はトルコ独自のものです。
スザニ製品選びは結構難しいです。というのが、スザニはそもそも敷物やタペストリーとして使用されるために大きな一枚の布地となっており、それを裁断して小さなバッグにしたり、靴にしたりするものだから、刺繍の位置がばらばらになり、物によってはほとんど刺繍がついていない部分ばかりになってしまったり、おかしなところで花模様が切れたり、つながったりしてしまうのです。
更に、加工はトルコ国内で行われていても、スザニ刺繍を施す作業はウズベキスタンで行われているか、或いはトルコ国内在住のウズベキスタン人、カザキスタン人のおばちゃん達が内職していたりするので、せっかくの刺繍にシミがついていたり、ほつれていたり、頼んでもいないスパンコールがランダムに縫い付けてあったり、と品質管理が行き届きにくいのです。
だからこそ、全てが一点物として面白みのあるスザニ雑貨。その中で、MiSTANBULでは質の良いベルベット生地の物、柄の良い物だけを厳選してお届けしています。
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